あまりにも脚光を浴びない鳴子温泉について熱く語りたいです。
宮城県の観光地ベスト10にも恐らく入ってこないでしょう。
宮城県の温泉と言ったら、秋保温泉とか作並温泉、遠刈田温泉の方が人気があるのです。
何言ってやがる!!鳴子温泉は凄いのである!!偉いのである!!!
でもインバウンドの方にはバレないでほしくもある。。。
こっそり教えちゃる。鳴子温泉の泉質はたくさんあるのにどれもが日本トップクラスの泉質ですよ。
10年以上前になるが鳴子温泉の泉質に取り憑かれて毎週のように通っていたことがあった。
週末の土曜日に鳴子をハシゴして家に帰って、やっぱ明日も行く!と2日続けて90km先にある聖地へ通い、年間に30回以上も行った年もあった。
うちから90kmくらい離れているワン
鳴子温泉郷をひとくくりに鳴子温泉と読んでますが、川渡温泉、東鳴子温泉、鳴子温泉、中山平温泉、鬼首温泉からなる温泉郷なのである。
日本の泉質は大きく11種類あるようです。
①単純温泉②二酸化炭素泉(単純炭酸泉)③炭酸水素塩泉④塩化物泉⑤硫酸塩泉⑥含鉄泉(緑礬泉など)⑦含アルミニウム泉(含明礬・緑礬泉など)⑧含銅-鉄泉(含銅・酸性緑礬泉など)⑨硫黄泉⑩酸性泉⑪放射能泉
このうち鳴子温泉郷で無い泉質を言ったほうが早く②二酸化炭素泉、⑧含銅-鉄泉、⑨放射能泉だけなのです。要するにここ鳴子温泉郷を攻めるだけで泉質の全種類に近い温泉に入れるという優れた地。温泉のデパートとか言われたりもします。
鳴子温泉郷に100回以上は入ってますが他の温泉地では泉質を選ぶ自由はまずありません。
他の温泉地では1本や2本の源泉がありそこに自家源泉という温泉宿独自の源泉があったりするくらいです。2本源泉あってもほぼ同じ成分のものだったりします。
さて、鳴子温泉郷のうち最もポピュラーな鳴子温泉について自分の主観だらけで適当な紹介をさせてもらいます。
鳴子温泉の定番といえば「滝の湯」PH2.9の酸性の白濁としたお湯が絶えず流れ雰囲気もお値段も抜群です。まずは登竜門のここに行きましょう!ここが鳴子温泉郷を知る原点であり基準点。この滝の湯と比較していくのがわかりやすいのです。
「滝の湯」の隣にある「ゆさや」は「滝の湯」の隣にあるのに酸性とは真反対のPH8.9のとろとろのアルカリ性です。アルカリ性は温まります!あ、そしてアルカリが強いとヌルヌルとします。「あれ?!ボディーソープ流しきれなかったかな??」とお湯に浸かって腕を撫でるとはじめの頃はそう感じてしまいます。
そうゆうヌルヌルのお湯を宿の看板としてうなぎ湯と読んでいたりする所が多いです。
冬にゆったりと浸かるとポカポカがいつまでも続きます。
ちなみに酸性湯はあまり温まり効果が薄くその代わり湯上がりのさっぱり感が素敵です!
夏に入るとスカっと爽やかになれ湯上がりビールがうまいです!
「滝の湯」のさらにふたつ隣の「鳴子ホテル」に関しては天気によりお湯の色が透明、緑系、白系と日替わりで変わるのです。天然ですよ!バスクリンじゃないんですよ奥様!一節には山の裏側にある美しい酸性の「潟沼」のその日の色と同じと言われたりもします。ここの沼も神秘的で美しいです。
「鳴子ホテル」の湯は源泉の湯口は透明なんですよ。そしてそこから離れるに従い白から緑に変わっていく面白さ。ちなみにお泊りの場合、食事はおいしいビュッフェスタイルです。
同じ鳴子温泉には隣あう「東多賀の湯」と「西多賀の湯」とありますがここも真逆です。
「東多賀の湯」は真っ白な白濁、「西多賀の湯」は美しい緑色です。
「姥乃湯」に関してはもうここだけで4種類の違う源泉を用意してお待ちしておりま~す。です。
そして、こんな温泉地に総合病院なの?と思わせる建物の外観。
ここが温泉宿なんだぜ!「農民の家」と得意げに自慢しようとHPを探ったのに出てこない、、、どうやらしばらく行かない内に閉館してしまっていたようです。これまじですごくショック、、、
ここはもうまさに総合病院のように広い内部、長い廊下を歩いて回ります。まるで内科から耳鼻科に回ってレントゲン室に回っていく感じです。そこにはオッカナイお医者さまは居りません。ただただやさしく清く正しい鳴子の湯が満たされていたのに、、、やっぱ無くなったなんてショック。。。
き、気を取り直してもう少し紹介!
こんなにたくさんの泉質と特徴を持った温泉がたくさんある鳴子温泉、さて、贅沢に選択のできる、地元の人はどこ押しなのかと気になったことがあり、どこかのお店のおかみさんに訪ねたことがありました。
「地元の人が一番よいと思う温泉てどこですか?」と尋ねるとすぐさま「たきしま」と返答されました。ので独自アンケート調査の結果(回答者1名)、一番人気の温泉は「国民宿舎ホテルたきしま」ということになりました!そしてここの温泉は凄い!いや、ここも凄いのです!
細く暗い階段を地下に降りていくと貸し切りの浴室があります。1Fの降り口に「入浴中」の札をかけて入ることが出来るので貸し切りとなります。
もう札をかけたことで後ろからの援軍も来ません、もうこのダンジョンは自力で立ち向かうしか無いのです。降りると脱衣所に出ます。服を脱ぎ中に入ると当たり前に浴槽があります。がその他が謎なのです。石で組まれた壁の上の方がくり抜かれていて、壁の向こうでなんだかグツグツした音とともにくり抜かれた上部から物凄い湯気が出てます。そして浴室に入った瞬間に感じるサウナ感、ものすごく立っていると熱さに耐えられないくらいです。浴槽に浸かると隣の方から、上の方からでなにか忙しく騒がしく蒸されます。これを「薬湯」と呼ばれていて、地元民に愛されているのです。(回答者1名)でも絶対、体によい成分をミストで浴びている感じが凄いです。確かに浴後、なにかが治った感じがしました。
まだまだ鳴子温泉郷の中の鳴子温泉だけでも魅力的な温泉がたくさんあります。
鳴子駅の駅前の足湯これだけでも必見!
少し熱めの硫黄臭全開のややにごり湯が身に沁みます。
真冬の夜に20分足湯しただけで体がポカポカしてきます。
鳴子温泉を知ってしまってから、これ以上の温泉地あるのかな~もしあるとしたら「別府温泉」と「登別温泉」くらいなんだろうな~と感じておりました。
「別府温泉」は泉質の種類は7種類、「登別温泉」は泉質の種類は9種類とか調べると出てきました。やっぱ人は上を目指してしまいます。鳴子以上のところがあるというのなら行ってみたいと感じておりました。
そして、昨年ワンコ旅で九州へ行きました。そこで念願の「別府温泉」行って来ましたよ~!
車中泊させていただいた、高台の別府SAから望む別府の町のあちこちから立ち上がる湯けむりにテンションがあがりました!
念願が叶いましたが、結論として別府の町は広すぎますわ、、、車で移動しないと次々と違うお湯に入るのは難しいかもです。鳴子は歩いて全く違う湯を次々と矢継ぎ早に味わえるんだよな~と鳴子の有り難みを深く感じた旅行でした。
そういった意味で人口密度ならぬ源泉密度でいうと鳴子は日本一なのかもしれないです。
あとは「登別温泉」に期待します。
少なからず鳴子温泉郷はもう横綱です。
まじでみんなに足を運んでもらいいつまでもやり続けてほしいです。
でも、あんまり知られると混雑するし、インバウンドにバレるのもいやなので知られたくないという気持ちもあるので複雑です。
こないだ、「しんとろの湯」に行ったら人数制限しているし、、、
20人までで1時間の制限とかだった。
※中山平温泉なのでまた別の機会に紹介します。
ので、「ホテルニューあらお」に入って帰りました。
※東鳴子温泉なのでまた別の機会に紹介します。
帰りに「藤島旅館」で締めようかとも思いましたが連投はのぼせるのでやめました。
※川渡温泉なのでまた別の機会に紹介します。
鬼首温泉は湯量が豊富すぎて熱すぎて、どうやってこの湯船に入るんだ??とゆう
熱湯じゃばじゃばの湯が衝撃で入れずに帰ったこともありました。
※鬼首温泉はやりません。
でも場所は高地で気持ちよくスキーの雪質が抜群です。
今回は以上になります!