東の横綱と西の横綱のうなぎ店の間に鎮座する『神田きくかわ神田店』で食す！

東京へ向かう新幹線の中で11時過ぎに東京に着いたら何を食べようかといろいろと考えていた。
そうだ！その前に東京駅までの切符を買ったけれど上野駅で降りることにはやぶさ号が小山駅を通過しながら気づいたのだった。
その理由はルーティーンってやつだ！東北人の東京の玄関口と言ったら昔から上野駅と相場が決まっているのである。戦後の高度成長における集団就職列車の終着駅なのであるからして、、、
という訳ではないのですが、私のルーティーンというのは本当なのです。

東京駅はそれはそれは人が多すぎて、そしてそれに見合うトイレが少なすぎるのです。
そのため上野駅でおりて身も心もスッキリと田舎っぺをすっかり捨てて東京に入ることにしているのです。上野駅の新幹線ホームをエスカレーターでひとつあがったところのトイレが人が少ないうえに大きくて便利です。
これは割とまじで使える知恵袋です。
そのため上野駅から始まるため、お昼はその近辺から探すこととしました。
前から気になっていたチャーハンの美味しそうな店も上野にありましたが、今回は少し贅沢にうなぎにすることにしました。

以前に従兄弟に聞いていた、うなぎの東の横綱と呼ばれる南千住の『尾花』である。
そんな東日本を代表する名店が上野から少し移動した南千住にあるのであれば行ってみたいと思い
従兄弟に混雑具合を尋ねてみようと電話してみた。そしたら実際に東の横綱『尾花』には行ったことは無いので分からないということでした。実際に行ったことがあるのは西の横綱の方だという。
なるほど！しかし西日本の話を上京したばかりの私に言われてもねとさらに話を続けていくのです。な、なんだシツコイな、こちらは花の都の東京にござったところでやんすよ！
と思って聞いているとどうやら西の横綱と呼ばれている店は『野田岩』といううなぎ屋でどうやら東京の東の横綱と西の横綱の話をしていたようでした。。。まぎらわしいのぉ。。。
そしてその西の横綱『かぶと』は大変混んでいたという話でした。のでネットで調べると『尾花』も大変混むお店のようでした。

それでは私の行ってみたいところで携帯のマップにチェックしているところでどこかないかと探してみたら神田にある『神田きくかわ神田店』っといううなぎ屋があるようで何かのＴＶ番組で女優の前田美波里さんがそこのお店を押していたようでした。

これはよさそうだぞと方向よし！うなぎよし！行ってみたい店としてチェックしている店でよし！
そして11時30分前には着きそうなのであとは少し待ってやるぞと気合を入れてトイレを出た。
山手線ですぐ神田に着きましてそこから5分くらい歩くとお店が見えてきました。

交差点の角にあるモダンな建物で店の入り口があるその右脇におみやげとしてもうなぎを売っているようで窓が開いている状態になっていたので窓口の店員さんに混んでますか？と尋ねると少し店内を見渡して2Ｆへどうぞと言われました。店の入り口に入ろうとするとそっから入らないでどうやら右脇のおみやげ窓口のさらに右側から上がってくださいと案内される。

案内された扉は勝手口ドアのように狭いドアでドアの脇には「ペットを釣れてのご来店はご遠慮ください」当たり前のことをお知らせしてくれていました。勝手口ドアのような扉を開けると横になってやっと入れるような入り口で帰りに気づいたのですが親子ドアにはなっているようで帰りは少し楽に出れました。

とっても狭いドアを開けると今度は急なテッポウ階段が現れます。すごい蹴上で手摺をつかんで登らないと怖い階段でした。2Ｆに上がると右側の店内に案内され、そこにはまだ1組だけ3人の老人会をやっておるようでした。

奥のテーブルに通されるとメニューを説明されてうな重イ4950円という1匹うなぎのお重にしました。
ロ1.5匹6600円とハ2匹8800円、特選丼5940円はもっと脂の乗ったうなぎを使っているそうです。

さて、注文してる間にスマホでもイジっていようと思っていると先客の3人の老人会で独特のリズムでメインで話す一人の爺さんがいたので少し聞き耳を傾けることとしました。あちこちの大学病院に通っている、良い先生と悪い先生と癌が見つかった時のことを暗くなりがちな話題をどちらかというと自慢げに軽妙に話されていてそのリズム感が立川談志の調子なのです。いやゆる江戸っ子の訛で落語口調でなんか内容は暗いのに心地よく聞いてられました。

間もなく10分くらいでうな重がやってきました。
ごはん大盛り無料だと言われたので大盛りのごはんに1匹のうなぎがしっかりと乗っていて十分なボリュームです。肝吸いとお新香と何故かライチがふたつ付きます。
大変脂の乗ったうなぎで濃厚だったので食べ終わる頃には充実感が広がります。特選丼のさらに脂の乗ったうなぎというやつでは無理かもと思うほどです。
行ったことは無いけれど東の横綱と西の横綱の間に位置する場所の丁度そのくらい美味しかったです！なんだなんだ、、、いやまじで前田美波里様大変美味しかったです！！